株式会社　T＆Ｋコーポレーション | 日記 | 施術者の独り言……その13

「まずはコートをお預かりいたします。」 と声を掛けると、少年は分厚いダッフルコートを脱ぎ、その下には、ライトダウンジャケット、その下にはセーターといういでたち………相当の冷え症なのでしょう。　何を聞いても返事は無く、お母さんは、「この子は小さい時からこんな調子なんです。」と言われ………　動くだけでやっとで、それも必死な様子でしたが、枕に寝たら、表情が緩みました。　「気持ちいい～！」初めて喋ってくれました。　しばらくすると、顔に赤みがさしてきて、手足も少しずつ温まって来たようです。　少年に合うよう調整して持ち帰る準備をする間、温かいお茶を飲んで待っていただきまいたが、だんだんにおしゃべりもするようになり、笑ってお帰りになりました。　しばらくぶりに、少年を見かけた時には、元気そうに半袖のTシャツを着て歩いていました。　ふ・し・ぎちゃんは、私の手を離れても、頑張って働いているようで、うれしい限りです。　　　つづく