株式会社 T&Kコーポレーション の日記
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施術者の独り言……その32
2013.05.31
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入院までの数日間、母は辛い体ながらも、家中を片付け箪笥の中も整理しました。万が一という思いもあるだろうと見守っていたある日、箪笥の前に私を呼び、「私が死んだら、これを着せてちょうだい。この着物は、あなたに。これは、………」と、死後の指示をひとしきりすると、気が済んだように入院し、検査、そして手術を受けました。
長い長い手術が夜になってようやく終わり、「無事に終わりました。成功です。ただ、水袋自体は切開できませんでしたので、水を抜きました。」と先生に言われ………それから1週間ほどは病室に泊まり込みで付き添いました。
熱もやっと下がり、少しは食べても良くなった頃、「メロンが食べたい。」と言われ、デパートに買いに行ったことを鮮明に覚えています。だって、真冬にメロンですよ!!!目が飛び出すほどに高いメロンでした。(笑)
当時は、頭蓋骨をはずして手術する方法しかなく、髪をそり落としていましたから、術後の頭蓋骨が陥没したように(ちょうど外した部分で右側の側頭骨です) くぼみ、術前に用意したかつらもうまく納まりませんでした。
しかも、長年脳下垂体を圧迫していたため、副腎皮質ホルモンが分泌出来なくなっており、薬を飲み続けなければならなくなりました。
つづく